
2.英語のルール english rule
僕は文法が嫌いだ。僕の持論は、
日本人が日本語を話すときに文法なんか考えないし、英語を母国語とする人間が英語を話すときに文法なんか考えない、だから英語を学習するときも、たくさんの英文に触れれば自然と分かるようになる。よし、やっぱり文法はいらないんだ。
というものであった。こんな状態なので、TOEICなどのテストの時も文法問題は、「何でか分からんけど、たぶんこれやろ」という選び方をしていた。そしてだいたい(ここがくせ者)それが正解なので、このとき僕は思った。「これや、やっぱり文法はいらん。日本語と同じように自然に出来るようになった」と。
確かに、母国語を使うときに文法を考えていることはまずない。これはほぼ間違いのない事実である。
しかし、だからといって、母国語としない人間が外国語を学習するときに文法なんかいらないと言うのは、真実ではないのではないのだろうか。とくに大人になってから、効率よく外国語を学習しようと思っているものにとって。
なぜか。つまり、母国語を文法を考えずに使えるようになったのはそれなりの課程があるからだ。その国で生まれ、その言語だけを生まれてからずっと聞いて、それも一番すべてを吸収しやすい、幼少期を過ごしたとなれば、その言語を話せて当然であるが、そうなるまでには意識しようがしまいが、膨大な量のインプットをへて、さらにそれをアウトプットして血となり肉となっていく。
すると文法を意識せずに外国語を勉強しようとするなら、それに匹敵するぐらいのインプット、アウトプットが必要である。しかし、問題は、文法を無意識に理解できるレベルに達するには、どれだけの量が必要なのかということだ。
人生は短い。
だから、僕としては基本的なルールぐらいは知っておいた方が、きっと学習が効率よくなると考えるようになった。これも理論的な裏付けを証明するデータがないので、説得力に欠けるかも知れないが、そんなに対したルールではないので、身構えないで欲しい。
ちなみに、文法なんて言葉自体、今でも大嫌いなんで、ここでは英語のルールとよぶことにする。でもね、本当に簡単。たんに英語の語順を覚えるだけ。
「だれが、する、なにを、どこで、いつ」
このパターンで、ほとんどの英文が成り立つのだ。この詳しい説明は『英会話への最短距離』(講談社発行、著者:田地野彰氏)に書かれている。
簡単に例文で説明すると、
- 私は毎日曜日、テニスをします。
- 私は、昨日テニスコートでケンにあなたのハガキを見せました。だれが する だれに なにを どこで いつ
わたしは します テニスを 毎日曜日
わたしは 見せました ケンに あなたのハガキを テニスコートで きのうこれに英文を当てはめると
I play tennis every Sunday.
I showed Ken your postcard at the tennis court yesterday.ほら、簡単。こういった基本ルールを覚えていれば、リスニングとスピーキングの時に知恵を使うことができるので、この方が、大人にとっては英語の学習効率が高まるのだ。
大きなルールの大切さを、この本では、
(a) English language use much people.
(b) The English language uses many people.という例文で、(a) の細かな文法的な間違い(冠詞をつける、3人称単数のsなど)を直したものが(b)だが、それでも (b) はまったく意味をなさない。しかし、細かな文法ミスはそのままにして語順を変えてやると、
(c) Much people use English language.
とりあえず「たくさんの人が英語を使う」という意味は分かる、としている。これは、コミュニケーションの道具として英語を使うには大事なポイント。
細かなルールに目くじらを立てなくてもいいが、大きなルールはとりあえず覚えておいた方が、英語の上達が早まるに違いないと僕が訴える所以である。
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