英語学習に関する質問、受付中

 

  1.映画の英語が聞き取れない
  2.イントネーションの重要性
  3.英語を話さずに上達?
  4.日本人同士で英語を話すメリットは?
  5.英語下手はうつる?

 

今日は疲れたのでここまでね。(11/25/00)

 

 

 


留学して3ヶ月半が経つのですが、いまだに英語をまともに話すことができません。リスニングはだいぶ分かるようになってきましたが、映画は2割か3割しか理解できません。

3ヶ月だとそんなもんでしょう。焦らずにがんばって下さい。

ちなみに、僕は留学をして半年後ぐらいに、『プレリュード・トゥ・キス』というメグ・ライアン主演の映画を見ました。ちょっと前の話なので、記憶が定かではありませんが、冒頭のところで、どこかのおじさんに、祝福のキスをされると、そのおじさんと、体が入れ替わってしまってさあ大変、というお話です。

ところが、僕はこれが分からずに、映画が終わるときになってようやく、「あれ、これってひょっとして入れ替わってんの」って気づきました。全然、何言ってるか聞き取れてなかったんですね。このときは僕もかなりショックでした。

何を言いたいのかというと、いきなり全部を聞き取れるようになるのは、難しいので、できることからコツコツとしていくということです。
できることとは、

 聞いて理解できる単語を増やすこと
 ナチュラル・スピードの英語に慣れること
 いろんな個性のある話し方に慣れること

の3点です。僕が留学した頃は、効果的に学ぶ方法が分からなかったので、半年でもチンプンカンプン(古!)状態だったのですが、シャドウイングなどで、聞いて理解できる単語を増やしていけば、3ヶ月でかなり上達するはずです。

 

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イントネーションって重要なの?

イントネーションは非常に重要です。なぜか例を挙げましょう。

幼児はイントネーションから習得します。

この段階で、子供は正しい発音がまだ出来てません。なぜなら、発声器官が成熟していない子供には、正しい発音が不可能だからです。

それでも、彼らが言いたいことを伝えることが出来るのは、なぜでしょう。そう、

正しいイントネーションが身に付いているからです。

ということは、逆に言えば、我々も、発音が少しぐらい悪くとも、イントネーションさえ正しければ、意思の伝達は可能だということです。

逆に言えば、イントネーションやストレス(アクセント)がおかしければ、いくら正しい発音をしていても、相手に意味が通じない、ということです。

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実際、個々の発音よりも、プロソディ(韻律)と呼ばれるイントネーション、リズム、ストレス、リンキング(音のつながり)などといった suprasegmental (超音分節的)な部分の方が、発話の意味を形成する上で重要な要素である、ということは、様々な研究によって提唱されています(Celce-Murcia, Brinton, and Goodwin 1996, Hall 1997)。

 

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効率よく勉強すれば、英語を話さないでも、英語が話せるように なるのでしょうか?

残念ながら、スピーキングは、英語を話さないと上達しません。

特に日本人の場合、あまりにも英語と日本語の発音、イントネーションが違うために、アウトプットの練習は、この意味においても必要です。

我々は、日本語の発音が染みついているために、無意識に言葉を発しようとすると、どうしても日本語の音に近いものになってしまいます。

発音は、口の動かし方、息の吐き方、舌の位置などといった運動神経に関わるものだからです。たとえば、プロのテニスプレーヤーの試合を見たからといって、そっくりまねが動きができないのと同じです。

同様に、英語を聞いているだけで、英語の発音ができるようになるのは、難しいと言えます。スピーキング、少なくとも発音の上達のためには、意識をした訓練を、繰り返すことにが必要なんですね。

ただし、我々は、テニスのトッププレーヤーになるわけでなく、下手なりにも楽しめれば良いのですから、発音の目標は、コミュニケーションに支障を来さない程度、というのが、現在の英語教育の主流となっています。

また、母国語は基本的に誰でも自然と身につくものですから、テニスのトッププレーヤーになるほど難しいことではないので、コミュニケーションに支障を来さない程度という目標の達成はそれほど難しいものではないでしょう。

話をする相手がいないというのであれば、

 ・独り言(自分で言いたいことを英語で口に出してみる)
 ・シャドウイング(英語を聞きながら一緒に発声する)

などという方法も有効でしょう。

参照:日本人同士で英語を話すメリットは?

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英語教育界では、すごく有名な「インプット仮説」を提唱する Krashen によると、

「現在の能力より少しレベルの高いインプット(comprehensible input)を理解することで、言語が習得され、そして、十分なインプットがあれば、話す力は自然に表出(emerge)する」(1985, 1991)

とされています。

このアイデアは英語教育界に一大センセーションを巻き起こし、賛同もされましたが、多くの反発もうけ、この仮説に反駁した論文も数多く書かれています。

そして、現在では Comprehensible Input は、言語習得には、必要不可欠だが、それだけでは十分でない、という見方が主流です。

また、アウトプットから、文法のあやまりなどに気づくことによって、スピーキングが上達するという研究もされています(Izumi, & Bigelow 2000)。

つまり、話しながら、「今のはこう言えば良かった」とか「今のは過去形を使うのだった」などと気づき、「次はこうしよう」という意識付けされることによって、発話が洗練されていくというものです。

 

 

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日本人同士で英語を話すメリットは?

話さないとスピーキングは上達しないことから、日本人同士であっても、英語を話すことは十分価値のあることです。

英語が話せなくて困ってたり、切実に英語がうまくなりたいというのであれば、日本人同士でも、どんどん英語を使うべきでししょう。

そうは言いながらも、僕は、日本人同士で英語を話すのは好きではないので、基本的に話しませんが・・・。

まぁ、僕の場合はある程度、言いたいことが言えるので、無理に日本人同士では英語を話さないことにしています(←ただの言い訳)。

ただし、最初の留学の時は、まったく英語ができなかったので、日本人同士でも英語で話すようにしていましたよ。

日本人留学生の中には「日本人同士で、英語をしゃべって」とバカにする人もいますが、英語を学びに来たのなら、そこまでの決意を持ってがんばってる人をバカにする方が、バカですよね。

まぁ、無理に日本人を避け、かたくなに英語を使って反感も買う人の中には、妙に勘違いしてアメリカナイズされている人もいますけどね。ほら、何でもアメリカが一番で、日本は全然ダメ、みたいな人いるでしょ。

英語を学びに来たからといって、日本人としてのアイデンティティをなくしたのでは、本末転倒だと思うので、日本人同士で英語を話すのなら、

「すみません、英語の勉強のために、英語で話してもいいですか」

などと断りを入れる余裕ぐらいは、礼儀として欲しいですよね。

 

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英語が下手な人と話すと、その英語がうつるんじゃないですか。

あと、英語の下手な人(失礼)と、話をすると自分の英語が下手になるんじゃないのか、とか、アクセントのきつい人と話すと、そのアクセントがうつるんじゃないのか、などとよく言われますが、これは誤解です。

こういうクセのある英語が唯一のインプットでない限り、問題ありません。

たとえば訛りのひどい人としか英語を話す機会がなく、それ以外の英語を聞く機会もないというのであれば、その訛りがうつる可能性はあります。

しかし、そういったことは非常にまれな状況で、普通はそれ以外にも、英語のテープを聞く、映画を見る、英語のニュースを聞くなどと、英語に触れるチャンスはいくらでもあるはずです。

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また、英語学習者の会話の中に含まれるエラーの数は、相手が、ネイティブであれ、英語初級者であれ、ほとんど変わりがないことは、多くの研究によって、証明されています(Lightbown & Spada, 1999)。

たしかに、ネイティブのように、相手がミスしたことに対して訂正できるだけの会話情報を与えることは難しいのですが、相手のミスで自分のミスに気づいたり、またそれなり相手の会話から新たな表現を学ぶことは可能です。

ですから、相手の英語がうまい、うまくないに限らず、英語で会話することは、英語の上達に大切なことなんですね。

 

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Celce-Murcia, M., Brington, D. & Goodwin, J. (1996). Teaching pronunciation: A reference for teachers of English to speakers of other languages. Cambridge: Gambridge University Press.

Hall, S. (1997). Integrating pronunciation for fluency in presentation skills. ERIC Document. 408-856.

Izumi, S. & Bigelow, M. (2000). Does output promote noticing and second language acquisition? TESOL Quarterly, 34(2). 239- 277

Krashen, S. D. (1985). The input hypothesis. London: Longman..

Krashen, S. D. (1991). The input hypothesis: An update. Georgetown University Round Table on Languages and Linguistics. 409-431.

Lightbown, P.M. & Spada, N. (1999) How languages are learned. Oxford: Oxford University Press.